こんにちは。IT/経済ジャーナリストで投資家の渡辺です。
相変わらずアイネット証券のループイフダンの仕組みを走らせています。
前回は、両建てでポジションを建てるのは、普通にやるのはリスキーという議論になりました。
参考:【ループイフダン】より利益を伸ばすための両建ては有効か
ただし、両建ての場合は証拠金が相殺されて少なく済みますし、上手くやれれば(それが簡単でないのですが)、片張りより利益が得やすいです。
それで、リスキーだからあきらめるというのは、ちょっと勿体ないとは思います。
そこでグラフを眺めていて、うねり取りを応用するなら、やりようはあり得ると気付きました。
先日使った英国ポンドだと150円ですから1万ポンドで150万円、資金が100万円とすると、レバレッジ3倍(300万円)にしても2万ポンド(300万÷150万円)しか持てません。
これでは、最小単位1,000ポンドでも20本しか持てません。
そこで今75〜80円くらいで動いているニュージーランドドル(NZドル)を使ってみることにします。これなら1万NZドルで75万円。レバレッジ3倍なら300万÷75万で4万NZドル、40本まで建てることができます。
過去のパフォーマンスから最適な値幅を選ぶ
うまく行けば資金効率が良いNZドルですが、2018年3月からループイフダン のシステムに追加された通貨であるため、過去の実績が分かりません。
ということで本来十分に理解できないものはやらないで様子見をするのが正しい態度ですが、実験だと思ってやってみることにします。
いちおう同じオセアニア通貨と言うことで、オーストラリアドル(豪ドル)の動きに近いと想定して、豪ドルの直近のパフォーマンスを見ることにします。
●3ヶ月
●半年
直近3ヶ月と半年のパフォーマンスを見ると、20銭での売りのオンパレードです。
しかも最大数90枚や100枚でも最大数30枚でも、6,380pipsか6,170pipsかで、ほとんど損益の幅が変わりません。
米ドルや英国ポンドより利益は取れませんが、これならば30枚のポジションでも行けそうです。
念のため最長の1年でも見てみます。
●1年
こちらを見ると、若干売りの方が利益が出ていますが、非常に狭い範囲であり、売りでも買いでもあまり結果は変わらないようです。
月足で長期的な傾向を見る
次にチャートを使って、ニュージーランドドルの値動きを見ていきます。
長期的な動きを知るには、1ヶ月単位の動きを示す「月足(つきあし)」を使うといいでしょう。
上記のグラフでは過去4年分の値動きが分かりますが、最大で92円台後半、最小は70円を少し割り込んだところと分かります。
また直近2年の動きを見ると、72円から82円の往復と言うように読めます。
もちろん、このレンジを外れるリスクもあるわけですが、この動きに準じると言う想定で、ポジションを考えてみます。
「安値で買い」と「高値で売り」を交互に実行させる
この赤い破線のエリアに来たら、安値で売りポジションを持つリスクを考慮し、含み益やトータルの損益がプラスのうちに、売りの自動売買は停止するといいでしょう。
その代わりに、買いポジションの自動売買をスタートさせます。比較的安値圏で買いポジションを入れることで、高値掴みのリスクを下げることができます。
そして、黄色い破線のエリアに来たら、高値掴みを避けるため買いの自動売買は停止させ、売りの自動売買をスタートさせます。
つまり、(なかなかトレンドを判断するのは容易ではないのですが)直近2年程度の安値圏と高値圏を参考に、上昇トレンド(比較的、安値圏にいるとき)は買いポジションで、下降は売りポジションで取るということです。
少し早めに入れて、その際に両建てになるということは可能性としてはあり得るでしょう。
ただし、その際もずっと両建てでなく、買いの高値掴み、または売りの安値掴みになるような、リスキーなポジションにならないようにします。
また大きく動いた時に資金を飛ばすリスクがあるので、レベレッジは3倍以下でポジションを作ることを強くお勧めします。