初心者がFXで勝率の高いうねり取り投資をするために、前回は資金計画(配分)について説明しました。
<前半>
・少ない資金で初心者にもオススメできる2玉式FXうねり取り その1・資金計画
くどいようですが、レバレッジはできれば2倍、多くても3倍を厳守してください。
この記事の目次
直近の動きを把握しておく
さて証券会社に資金を用意して、どういう分量で買っていくのかが決まりました。
ここから扱う人も多く、資金的にもやりやすい豪ドル/円をサンプルに説明していきます。
本来のうねり取りであれば、毎日の終値から表を作り、方眼紙に手描きでチャートを作るべきと言われています。
とりあえずそこまではやらないとしても、上下動する値動きの波を見てその動きに慣れ、安い時に参入するため、チャートは1日1回は見てください。
グラフは自分がメインで使っている証券会社の取引ツールを使ってもいいですし、無料のツールとしてYahoo!ファイナンスのFXページにある各通貨の情報を見てもいいでしょう。
https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/
特に、各通貨の情報の下に「テクニカル分析用チャート」で詳細なチャートを見ることもできます。
月足で過去3〜5年のレンジを把握しておく
まずは中長期のトレンドを見ておきます。
中長期のトレンドを見るには、1ヶ月の動きを示す「月足」(つきあし)を見ます。
チャート上部にある「1月」をクリックします。
2011年からの動きを見ることができます。
中期的には安くて73円、高くて100円のレンジを動いています。
ここ最近は80円から88円くらいのレンジで動いていることが分かりました。
日足で過去半年分のレンジを把握しておく
次に直近半年くらいの短期的な動きを確認します。
基準となるよう、移動平均線とボリンジャーバンドは入れています。
<関連記事>
・知っておきたい2つのテクニカルの基本 〜うねり取りには移動平均線とボリンジャーバンドが参考になる
この半年分のグラフを見ると、下が80.5円、上が84円の4円弱くらいの範囲で上下していることが分かりました。
参入のタイミングを待つ
ということで、短期的な動きを見る限り、81.5円が参入の基準となりそうです。
さらに81.5円もしくは80円くらいで第二弾を入れる感じです。
“81.5円“という数字は、グラフの形から見た感覚的なもので、あるいはこのグラフの目盛りを基準を81.6円を基準点にしてもいいでしょう。
焦って高値で買っても儲かりませんし、下落時の含み損によるプレッシャーも大きいので、ここはじっくり81.5円まで下がるのを待ってください。
数学の三角関数のように正確に動くわけではないですが、何かネガティブなイベントとかがあり、2ヶ月とか3ヶ月の周期で動きますので、そのくらい待てば、チャンスは来ます。
保有しているポジションの平均値を下げていくのが目的
そこからさらに豪ドルが値を下げた際に、1円もしくは1.5円ずつナンピンしていきます。
資金計画から見て、3回に分けられるなら(3玉式)1円単位で80.5円と79.5円で、2回分(2玉式)で配分するなら少し慎重にということで、1.5円で刻み、次は80円で入れるのがいいでしょう。
最初の資金配分であれば、1度目のナンピンで保有の平均値が81.5円から81円(81.5+80.5の平均)へ、そして2度目のナンピンで81円から80.5円(81.5+80.5+79.5の平均)へ平均値が下がってきます。
このように保有している平均値を少しずつ下げていくのが、うねり取りのコツであり、勝率を上げるためには不可欠です。
時間によって変わる値動きというリスクを、分割売買して平均値を下げていくことで低減させていくということです。
利確のタイミング
すでに半年分のグラフで値動きを見て、上が83.5円くらいがレンジの上値圏だと分かっています。
ということで、それぞれの玉(=ポジション)に83.5円の指値で、売るように指示を入れておきます。
2ヶ月から3ヶ月程度の周期を想定して、今度は上昇を待ちます。
ここからまた83.5円まで上げれば、3本建てでポジションができている場合、(83.5 – 80.5) x 3 で9円(1万ドル単位なら9万円、1,000ドル単位なら9,000円)の利幅が取れます。
上のチャートの棒グラフが、手持ちのポジション(持ち玉)の平均値を示しています。右側の緑のバー2本のところで利益が乗っています。
もちろん、逆にトレンドが動くリスクもあるので、この資金計画とレバレッジの上限は必ず守ってください。
多少下がって待っていても、その間はスワップを稼ぎ続けてくれるので、無駄にはなりません。