こんにちは。IT/経済ジャーナリストで投資家の渡辺です。
今日はあの東日本大震災から7年目です。当時はまだサラリーマンで港区にあるオフィスから歩いて帰ったことを遠い昔のように思い出しました。
普通に生活していた人の生活基盤が一瞬でなくなり、また生命を落とす。人生一寸先は闇ということを肝に命じて、残されたものとして悔いなく生きたいと思います。合掌。
権利確定日までに株を保有しておく
さて3月は多くの企業の会計年度の決算の時期であり、配当や株主優待を受け取るためには、権利確定日と言われる時点で、株主名簿に名前が載っている必要があります。
今年は3月27日が権利確定日です。たとえこの日しか保持していなくても、この日の大引(15時の株式市場が閉まるタイミング)時点で株を保有していれば株主として認められ、配当や株主優待を受け取ることができます。
翌営業日(今年は3月28日)になれば、もう権利は確定しているので、売っても構いません。この日は権利落ち日と言われます。
また高配当やお得な株主優待のある人気企業は、そろそろこの辺りのタイミングで優待狙いの買いが入るので、3月下旬に向けてじわじわと値段が上がり始めることが多いです。
政治や経済に関連する懸念事項があるときは、この限りではないので慎重に状況を判断してください。たとえば現時点だと米国トランプ大統領が打ち出した高い関税政策のため、鉄鋼やその他輸出関連銘柄の動きが不安定になる懸念があります。
配当益を取る
株で利益を上げるには、安く買って高く売るが基本ですが、倒産のリスクの低い大手企業で配当がいいところを買って、毎年2-5%くらいの配当を受け取る、という投資方法もあります。
というか、株を保有して配当を受け取るというのが、本来の株のあり方です。
たとえばオーナー社長で自社株を100万株とか持っている方がたまにいますが、配当が20円としても年間2,000万円の配当収入。
本業の給与だと高額所得で所得税や住民税で半分を持っていかれますが、配当であれば税金は20%ちょい。ちょっとした節税にもなります。
さて配当といえども、いざという時にプラスで売却するべきですから、買うタイミングは重要です。
たとえば、高配当で知られる大手商社の中でも一番の丸紅(8002)ですが、以下のグラフで見て、移動平均より下に来たとき、つまり今なら770円以下で買うべきでしょう。
また何度かに、少なくても3回くらいに分けて買える程度の資金配分をすることも十分です。
株主優待は安値で買える時に
配当と並んだ利得として、株主優待があります。たとえばクオカードやその会社の商品購入に使える金券や割引券なども、配当利回りにカウントする方もいます。
ただし、忘れてはいけないのは、株主優待を得るために高値掴みしては本末転倒だということです。
3,000円相当の金券を得るために株価が5,000円値下がりしては結果はマイナスです。株主優待はあくまでオマケという意識でいる方がいいと思います。
よく利用するところを安値の時に買うのが現実的
株主優待銘柄ですが、わりと人気の銘柄はPER、 PBRが割安でないケースが見られ、値上がり益を狙うには難しいところも少なくありません。
参考: 株価が割安か測る方法 〜PERとPBRは手軽に使える
もし家の近隣に店舗などがあり、手軽に利用したいなどあれば、日頃から見ていて、ある程度安値圏に来た時に買うのが良いかと思います。
たとえば編集人は、近隣に店舗があるので、松屋フーズ(9887)やマクドナルド(2702)、磯丸水産のSFPホールディングス(3198)、ヤマダ電機(9831)などを保有しています。
また小田急(9007)沿線に住んでいるので、小田急の株を持っていることもあります。
これらは指標を見ながら、高値になったら売ったり、暴落時に買い戻したりしているので、優待も使えたり使えなかったりです。
別に十分なお金があれば、どの商品やサービスも買えるわけですから、優待はオマケだとしっかり割り切っています。
しかも、せっかくゲットした優待もなかなか使わないものもあるので、注意が必要です。
たとえば小田急では乗車券が何枚か付与されますが、よく考えると編集人はクルマ移動が多いので、あまり使う機会がありません。金券ショップに二束三文で売るのがオチです。
家族でロマンスカーに乗って箱根にでも泊まりに行くとかあれば、有効に使えるのですが。
同じ小田急で、小田急グループの小田急百貨店の割引券、ホテルやゴルフ場の割引券などもありますが、ケチな編集人はデパートで物を買うことはありませんし、東京に住んでいて東京のホテルに泊まることもないです。またゴルフもしません。
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また電化製品なども一番安いAmazonでよく買うので、実はヤマダ電機を使うことも滅多にありません。例外的に、プリンターのトナーや小型のセラミックヒーター、加湿器などは、ヤマダ電機の方が安かったので、その際に使用しました。
またチャリで行ける距離にセントラルスポーツ(4801)があるのですが、こちらの株主優待で半年毎に3回分の1日利用券がもらえること、また加入している都民共済でも半年毎に3回分の利用券がもらえるので、月に1度、子供を連れて温泉に入りに行ったりしています。
最後に1つ、以前は株の売買はSBI証券をメインで使っていたのですが、昨年後半からGMOクリック証券(GMOフィナンシャルホールディングス:7177)にしました。
≪GMOクリック証券≫信用取引手数料1約定ごとプラン96円〜!1日定額プラン0円〜!(税込価格)
理由は、株主優待で売買手数料のキャッシュバックがあることです。たとえば最小限の100株保有で、3,000円分のバックになります。
67,000円弱で買っているので、3,000÷6.7万、配当と違って課税されないので、実質4.4%の配当と同じです。売買手数料も他社と負けていないので、問題ありません。
また1つの画面で、株や投信、先物、債券、FX、CFDと複数の金融商品を取り扱えるので、編集人のように、あっちの指標を見つつ、こっちの値動きを見て、そこから日経オプションを買うかどうか判断して、とできるので、個人的には使いやすいです。
このように配当も出て、できれば株主優待もある安定銘柄を安い時に買い、割りのいい定期預金代わりと思って一定の値幅にあるときは配当や株主優待を受け取り、大幅に上がったら(たとえば2倍になったとか)売却して利益を得る、というスタンスが良いかと思います。
目的はあくまで自分の資産を増やすということですから。