投資全般 相場技法

株価が割安か測る方法 〜PERとPBRは手軽に使える

投稿日:2018-02-02 更新日:

こんにちは。IT/経済ジャーナリストで投資家の渡辺です。

株は安いときに買って高いときに売る、という大原則があるのは誰でも知っています。

じゃ割安かどうかはどうやって適切に判断するのか。

これが分かれば、その人は大金持ちです

つまりこれといった決め手はありません。

かなり安いと思ってももっと下がったり、高いと思ってもそこが底値だったり。後から見れば(ああ、あそこで買っておけば)と思うことはありますが、そのときは分かりません。

ただ少なくとも、うねり取り投資家は対象となる銘柄の日足(ひあし・日々の終値を並べたもの)のグラフを何度も何度も見て頭に叩き込んでいるので(きちんとやるなら方眼紙に手書きでグラフを描いています)、直近2年くらいの値動きから安値かどうかの判断は着くはずです。

たとえば以下の日産自動車(7201)の過去2年間の値動きを見ると、1,000円を割れば、安値だといえそうです。逆に1,100円以上で買うのは高値掴みだと判断できるでしょう。

レンジの決まっている事例

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グラフは感覚的なものですが、オンライン証券会社の画面やYahoo!ファイナンスで手軽に確認できる指標で、割高か割安かを数値で測ることのできる指標があります。それがPERPBRです。

●PER
PER(Price Earnings Ratio)は、ある会社の1株当たりの利益に対して、現在の株価が何倍であるかを示す指標です。株価収益率といわれます。

たとえば1株当たり20円の利益で株価が600円であれば、30倍になります。

つまり、現在の株価は、ざっくりいってその会社の30年分の利益に匹敵するレベルであるともいえます。

過去の動きや同じ業界の同業他社などと比較して、適正か、それとも割高か割安かを見る際の参考になります。

たとえば、同じ海運の場合、日本郵船(9101)は41.55倍、商船三井(9104)は46.41倍、川崎汽船(9107)は31倍です(2018年2月1日現在)。川崎汽船のPERは低いですが、3社のうちここだけ配当を出していないので、同業他社より利益が出ていないことが想定されます。

ただし本業以外に自社の子会社とか不動産の売買などで一時的に利益が出るケースがあったり、何かのニュースなので過熱気味に価格が上昇することもあるので、実際にこの手法で株価を評価する場合は、直近の損益計算書などを見て、利益の源泉が何かを確認することが必要です。

●PBR
編集人が株を買う際によく見ている指標の1つがPBR(Price Book-Value Ratio)です。

これはその会社の価値、つまり純資産を発行株式で割ったもので、その会社の資産価値と株価が何倍違うかということを知ることができます。

1倍で会社の価値と株価が同じで、1未満になるということは、株価が安すぎるということです。

言い換えると、株主にとってはいずれ株価が上がらないのであれば、会社を解散させて資産を自分の持分だけ分けてもらった方がお得ということになります。

たとえばその会社の資産価値が1千万円で発行株式が一千株であれば、1株あたりの価値は1万円ということになります。もし株価が5千円で将来的にも上がる見込みがなければ、株主にとっては5千円で配当すら出ない株式を保有しているより会社を潰して資産を現金化して、1万円を受け取った方がお得ということになります。

**********

実際は、会社の資産の中には建物とか不動産、倉庫にある在庫品なども含まれます。

これらは会計ルールで取得価格で計上されていても、たとえばバブル時代に1億円で買った土地が今売却したら2千万円がいいところなんてケースもありますし、または倒産した服飾メーカーが在庫のシャツとかを1つ10円とかでバッタ屋に買い叩かれている映像を見たことがあるかもしれませんが、在庫品が想定した価格で売れることも非現実的です。

ということで、実際の会社の価値は貸借対照表に記載されている数値よりも低くなるはずなので、よほどのことがない限りは会社を解散させて残った資産を分配するよりは、事業を継続してもらって少しずつでも利益を出してもらい、将来的な成長目指して頑張ってもらう方がマシな訳です。

Yahoo!ファイナンスなどで低PBRの会社でランキング検索してみると、0.3とか0.5くらいの会社が結構あることが分かると思います。

あまりに安いと割安なのではなく、会社としての信用がない(=存続が危ないと疑われている)というリスクもあります。

ですからPBRが低過ぎるところは手を出さず、0.7から2未満くらいの範囲でビジネスモデルが確立されている、コンスタントに売れる商品がある、毎年しっかり営業利益が出ているなどの条件で選ぶのがよいかと思います。

逆に新興市場の注目企業などではPBRが30倍とか40倍、中にはそれ以上のところもあります。

東証一部で人気の高いオリエンタルランド(4661)やファーストリテイリング(9983)でさえ、PBRは5〜6倍です。

どのくらいのPBRが適正かも議論が分かれるところですが、編集人は2倍くらいでも、ちょっと割高な感じがします。

株を買う際には、一度はこの指標を確認してあまりに高過ぎないかどうかを確認することをお勧めします。

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