こんにちは。経済/ITジャーナリスト、投資家の渡辺です。
数ヶ月前には200万円を超えていたビットコインですが、昨日(2/2)、今日(2/3)と80万円近くまで下落しました。
また米ドルベースでも8千ドルを一時割り込むなど、下落に歯止めが掛かりません。
理由としては、まず80万円近くまで国内大手取引所コインチェックでの不十分なセキュリティとXEM(ネム)の盗難、そして各国当局での規制の動き、さらに金融庁がコインチェックに点検に入るなど、この1週間、仮想通貨にとってはネガティブなニュースがこれでもかとあったことが考えられます。
要は仮想通貨に対する投資家の信頼が揺らぎ、リスクを避けるために、あるいはそれに連れて損切りなどで売りが売りを呼んでいるという状況かと思います。
また米国での利上げの動きもあり、2月2日のニューヨーク株式市場でもダウが600ドルを超えて下落しました。
相対的にリスクの低い債券で一定のリターンが得られるのであれば、株や海外市場などのリスクを取らずに米国債を買うという方向に市場が動いているともいえます。
現物で持っている場合は単なる含み損で済みますが(それでも目眩のするレベルの下落ですが)、仮想通貨FXなどでレバレッジを掛けていた場合、レバレッジ2倍でも大事な軍資金を吹っ飛ばすレベルです。
さて編集人も平均140万円でビットコインを保有しています。含み損が60万円とかになっているのを見ていましたが、今後どのような展開になるのでしょうか。
潤沢な資金があれば、ここで100万円を割ったところ、80万円を割ったところなどキリのいいところで待ち構えて何段階かに分けて買いを入れていくこともできます。
ただし、編集人にとってはミドルリスクミドルリターンのターゲットに定めた(=「銘柄固定方式」といいます)いくつかの株式のうねり取りが軸なので、あまり資金をこちらに振り分けていないからです。
とかいいつつ、とりあえず80万円になったところで0.2BTCほど買いを入れました(どのくらい掛かるか分かりませんが、倍くらいになったら、利確するつもりです)。
**********
仮想通貨自体の思想や技術は論理的におかしなものではないので、今後市場が崩壊して価値がゼロになるということはないかと思います。
本来、インターネットと親和性の高いグローバルな通貨としての側面より、激しい動きで、でも上昇傾向にある投機対象という側面がありました。そのために多くの人が参入してきたわけです。
まずは今回のショックがあるので、しばらくは90-100万円前後をうろうろしているのではないでしょうか。
ところが市場は割と忘れっぽいというか反省しない場所なので、また1ヶ月とか2ヶ月もすると、何かポジティブなニュースをきっかけにしてじわじわと上がってくるのではないでしょうか。
本来はこういう下落イベントで買いを入れるのが必勝法の一つですが、まだ歴史も浅く実体経済の裏付けのない仮想通貨は、当面はじわじわ上げたり、大幅に下落したり、というイベントを何度も繰り替えていくような気がします。
どこかで一定のレンジに収束していけば、通貨として使えるようになってくるのですが。